2016.07.21

矢中の杜へようこそ(その10)

16072101さて次に紹介するのは、階段である。
たかが階段と侮るなかれ。
総欅造りの漆仕上げの階段など、民家ではそうそう見られるものではない。
踏み板が分厚い欅の一枚板なのは当然で、手すりや腰板も全て漆仕上げの欅なのである。
緩い勾配なので途中の踊り場で折り返す構造であるが、折り返した階段の底板までもが見事な木目の欅なのだ。
16072102
16072103そして踊り場で向きを変えれば、左右には模様ガラスの入った窓が対になっていて、そこから射込む光はまるで別世界へと誘うかのようである。
食堂のような派手さはないのであるが、一度この階段を上ってみればその凄さを理解出来ると思う。
固い欅の板なのに足の当りがとても柔らかく、艶やかな仕上げは漆なのでしっくりと足に馴染むのを実感出来るだろう。
まずほとんどの方が、その上り下りのし易さに驚くのである。

今回もFBのおまけの動画で、その片鱗を感じて頂けたらと思う。
次の公開日は八坂神社の祇園祭の初日となるので、合わせて楽しんではいかがであろうか。

soraneko

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