邸宅お掃除

image019 約40年間にわたって空き家となっていた旧矢中邸は、邸宅・庭園とも荒れ放題となっていました。平成20(2008)年秋から有志で掃除を始め、一部屋ずつきれいにし、使えるようにしてきました。邸宅清掃は“矢中の杜”の活動の原点であり、NPOの活動の大切な柱として位置づけています。 現在は定期的な清掃活動のほか、空き時間などを活用して、NPO会員や地域の方々、ボランティアの方々を交え、邸宅や庭園の清掃活動に取り組んでいます。手を付けられていなかった部屋の清掃や、米ぬかを利用した床磨き、庭園の除草や植栽・整備などを行っています。  

掃除の記録

活動当初からの邸宅お掃除の様子を、写真とともにお見せします。 邸宅 活動開始当初は、邸宅の中は埃だらけ、クモの巣だらけでした。 雨戸を開けばヤモリさんとこんにちは。 「今日はこの部屋」と決めて、床に壁に柱に天井に、徹底的に磨きます。 押入れや倉庫の隅っこまで、少しずつきれいにしていきました。 image001 IMG_6378 できあがり! こうして、一部屋一部屋、進めていきます。 image024 床板は、地域の方に糠を分けていただき、糠ぞうきんを作って磨きます。 元々の素材が良いこともあり、磨くだけでピカピカに。 昔ながらの生活の智恵を再発見です。 nuka4 nuka1   傷んだ部分は修理もします。 自分たちで壁の漆喰も塗ってみました。 kabenuri 出来上がりはこんな感じ。 職人さんのようにきれいにはできませんが、できるところは自分たちでも直します。 IMG_1647 地域の職人さんを講師に招き、障子を貼る体験イベントも行いました。 まっすぐに貼るのは、なかなか難しいもの。 shouji 庭園 初めの様子。 その昔、毎日庭師さんが2人で手入れしていた庭園も、さながらジャングルのよう。 庭石は草に埋もれ、蔓が地面を覆い、通り道もないほどでした。 IMG_7000 IMG_6980 撤去した枯れ木の処理。 IMGP2453 そんなわけで、 “矢中の杜”の庭掃除の基本は草取りです。 地域のばあばの手際の速いこと速いこと! IMG_6962 長年積み重なった落ち葉が土になり、池も小川も踏み石も埋まっていました。 少しずつ掘っていくうち、元の形が浮かび上がって来ます。 まさに「発掘」ですね。 IMGP1676 IMGP1736 会員の造園屋さんのご協力により、庭木の剪定もしました。 かなりすっきりとしました! IMGP2092 番外編 ときどき、お掃除の日のお昼は、カレーを作って、みんなでワイワイ食べています。 最近では、理事長が腕を揮って、毎回こだわりの新メニューを披露しています! 中にはカレー目当ての人もいるとかいないとか(笑) IMGP2333 ↑土鍋に盛りつけてみました^^ いただきます! IMGP2332 ※※※ 邸宅掃除は一巡しましたが、掃除に終わりはありません。 (春から秋にかけては、雑草たちとの闘いです…^^;) 長く活動していても、掃除をすることで、新たな発見があったり、邸宅の細部の造形に気づいたりします。また、掃除をすればするほど、邸宅に対する愛着もより一層湧いてきます。今後とも、地道に進めていきたいと思っています。