2018.04.23

矢中の杜活動史 第39回(最終回)—北条竜巻被災(2)復興編

こんにちは。teraです。
間が空きましたが、矢中の杜活動史、第39回は前回に続いて2012年5月の北条竜巻(復興編)です。

竜巻の被害とその後のことは、当時井上さんを中心にブログでこまめに報告しており、ブログのカテゴリー「5.6竜巻被災・復興」で当時の記事を読むことができます。
早川さんの記事にもあるように、早川さんと僕は2012年の春に就職し休日にしか活動できない身となっていました。正直、竜巻復興編と銘打ったものの僕にどこまで書けるかどうかという不安もありますが、あれから6年近く経った今、改めて振り返ってみます。


あの5月6日は日曜日で、ちょうどゴールデンウィークの[……]

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2018.03.11

矢中の杜活動史 第38回—北条竜巻被災(1)

こんにちは、早川(公)です。

今回は2012年5月6日におきた竜巻被災についてです。

災害の話が連続するとまだ少し心が当時を思い出してざわつきますね。今回も、何度か記事を書く手が止まりながら、当時を思い出しつつ書いています。

第37回の記事にも紹介がありましたが、ぼくと寺尾くんが大学院を卒業したのが2012年3月です。

ぼくは、色々考えた末に、都内の会社につくばから通い、週末は矢中の杜に行くという「二足の草鞋」で活動することにしました。5月6日は休日で、吾妻地区のアパートにいたぼくは、「北条が大変なことになっている」という電話を受けたと思います。それで、車を走らせてむか[……]

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2018.02.23

矢中の杜活動史 第37回—東日本大震災(2)

こんにちは。teraです。
矢中の杜活動史、第37回は東日本大震災の続編(復興編)です。

邸宅の掃除を始めたのが2009年の4月、NPOを設立したのが2010年の5月ですから、2011年の3月は、掃除を初めて2年、NPO立ち上げ初年度の末の出来事です。隔週で始めた邸宅公開も徐々に定着してきて、口コミで知ったというお客さんも増えてきた頃だったでしょうか。初めて迎える年度末の事務作業(小規模とはいえ法人なので)や、翌年度の事業計画など、NPO活動も少し忙しい時期だったように思います。

そんな中での大地震。被害の状況は前回の早川さんの記事にまとめています。
3月11日は、横浜で所用の[……]

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2018.01.19

矢中の杜活動史 第36回—東日本大震災①

こんにちは。早川です。

活動史もterao君との交互の更新で36回目となりました。ここまで呼んでくださった読者の皆さん、ありがとうございます。私の記事はだらだらと思い出を綴るとりとめのないものでしたが、このHPができる前(前回記事参照)のことを知ってもらえる機会に慣れれば有難い限りです。

というわけで活動史では、「東日本大震災」と「北条竜巻被災」の2つについて話をしたいと思います。それぞれについて、ぼくとterao君とで書いていこうと思います。震災については、辛い記憶とお持ちの方もいらっしゃると思いますので、以下の記事はそれをご承知の上でお読みください。[……]

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2018.01.11

矢中の杜活動史 第35回—矢中の杜×デジタルハリウッド大学〜デジタルコンテンツで文化財を発信する〜

こんにちは。teraです。

僕の回では第17回「NPO設立総会」から、いくつかの番外編を挟んでNPO立ち上げの頃のことをお話しました。今日は少し時系列が飛びますが、今ご覧いただいている、この矢中の杜とNPOのWebサイトができるまでのことを書いてみたいと思います。表題にもありますが、このWebサイトはデジタルハリウッド大学さんのゼミ活動として、全面的なご協力により制作していただいたものです。Webサイト公開時の記事ではさらっと書きましたが、今日はこのコラボの経緯について書いていきたいと思います。

コラボのきっかけは、後の回で取り上げますが、2012年5月6日の北条地区で発生した竜巻[……]

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2017.12.11

矢中の杜活動史 第34回—百景社との出合い

こんにちは、ポエマーの早川です(寺尾くんの前回記事より)。

今は、一つのものをゆっくりを考える時間も少なく、なんだか「寂しいな」という気持ちです。

すみません、のっけからグチでしたね。

前回にも、AAPAとの出合い(第31回第32回)に続く話ですが、邸宅の「価値」をどのよう手段で伝えればいいのか、については活動の初期からずっと考えていた話です。もちろん、その核となるのは邸宅公開ガイドなわけですが、例えばそれはキャッチコピーだったり、ダンスだったりしたわけです。

その中で今回は、演劇の話を。

震災の年(これはこれで記録しなければいけないことですが)の11月[……]

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2017.11.18

矢中の杜活動史 第33回—ポエムに想いを込める

こんにちは。teraです。

前回の僕の記事から、なんと3ヶ月も空いてしまいました。その前も、なんと3ヶ月も空いていました。その間、筑波山麓秋祭りの記事などでブログをお楽しみいただきましたが、久々の投稿です。

今日は、以前から「次回は〜」と予告しながらそのときどきの話題で先延ばしになってしまった、リーフレットの「ポエム」について書きたいと思います。ポエムを書いたのは早川さんですが、「制作を横で見ていた人間」から語るのも面白いかと思い、紹介してみます。


リーフレットを構想しているときに、表紙には矢中の杜の魅力や目指す価値を端的に示す短文を載せようということになりました。キ[……]

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2017.08.24

矢中の杜活動史 第32回——AAPAとの出合い②

こんにちは、早川(公)です。

第31回の記事の続きです。

AAPAによる旧矢中邸での記念すべき第1回公演では、ダンサーが邸宅を案内するガイドの体をとりながら進みました。

でもダンサーによるガイドは形こそガイドですが、その身体は邸宅の形状(例えば手すり)に沿ってゆらゆら動いたり、邸宅の質感(例えば、砂壁)を確認するような素ぶりを見せます。

通常とは異なる身体の動きは、それを見るだけで新鮮です。

ですがパフォーマンスでは、そこに邸宅の「歴史」も再現されていきます。

かつてそこに住んでいたであろう女中の動きは、当時の過去が再現され、

掃除をしているかのような[……]

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2017.08.04

NPO会報、できました!

こんにちは。teraです。

前回の僕の投稿から、なんと3ヶ月も空いてしまいました。この間サボっていたわけではなくて、例年春〜初夏にかけて(僕にとって)一大イベントである、NPO会報の制作に取り組んでおり、ブログ記事はお休みさせてもらいました(手伝ってくれたスタッフのみなさん、ありがとうございました!)。せっかくなので、今日は今年の会報をご紹介しましょう。「会報ができました!」というには完成から時間が経っちゃいましたが、これが完成後初投稿なので、お許しを^^;

今年の会報は「“矢中の杜”2016」。NPO設立から毎年制作していて、前年度の活動記録をメインに構成しています。今年は201[……]

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2017.06.29

矢中の杜活動史 第31回——AAPAとの出合い

こんにちは、早川(公)です。

前回の更新からだいぶ間が空いてしまいました。「活動史」という構成から、記事のフレッシュさはもともとないものですが、もし更新を楽しみにしていた方、申し訳ありません。。

ここのところ、ずっとTxTという活動のことを振り返っています。TxTもそうですが「外部の人の目を通して、それ自体が持つ価値を捉え直す」という試みは、僕にとってもずっとキーワードなのかもしれません。

そんなTxTに関連して、矢中の杜でplayした思い出深い企画が、AAPAさんとの「矢中の杜を舞台にしたダンス公演」です。

AAPAは、Away At Performing Artsの[……]

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