Author Archives: hayakawa_ko

2018.03.11

矢中の杜活動史 第38回—北条竜巻被災(1)

こんにちは、早川(公)です。

今回は2012年5月6日におきた竜巻被災についてです。

災害の話が連続するとまだ少し心が当時を思い出してざわつきますね。今回も、何度か記事を書く手が止まりながら、当時を思い出しつつ書いています。

第37回の記事にも紹介がありましたが、ぼくと寺尾くんが大学院を卒業したのが2012年3月です。

ぼくは、色々考えた末に、都内の会社につくばから通い、週末は矢中の杜に行くという「二足の草鞋」で活動することにしました。5月6日は休日で、吾妻地区のアパートにいたぼくは、「北条が大変なことになっている」という電話を受けたと思います。それで、車を走らせてむか[……]

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2018.01.19

矢中の杜活動史 第36回—東日本大震災①

こんにちは。早川です。

活動史もterao君との交互の更新で36回目となりました。ここまで呼んでくださった読者の皆さん、ありがとうございます。私の記事はだらだらと思い出を綴るとりとめのないものでしたが、このHPができる前(前回記事参照)のことを知ってもらえる機会に慣れれば有難い限りです。

というわけで活動史では、「東日本大震災」と「北条竜巻被災」の2つについて話をしたいと思います。それぞれについて、ぼくとterao君とで書いていこうと思います。震災については、辛い記憶とお持ちの方もいらっしゃると思いますので、以下の記事はそれをご承知の上でお読みください。[……]

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2017.12.11

矢中の杜活動史 第34回—百景社との出合い

こんにちは、ポエマーの早川です(寺尾くんの前回記事より)。

今は、一つのものをゆっくりを考える時間も少なく、なんだか「寂しいな」という気持ちです。

すみません、のっけからグチでしたね。

前回にも、AAPAとの出合い(第31回第32回)に続く話ですが、邸宅の「価値」をどのよう手段で伝えればいいのか、については活動の初期からずっと考えていた話です。もちろん、その核となるのは邸宅公開ガイドなわけですが、例えばそれはキャッチコピーだったり、ダンスだったりしたわけです。

その中で今回は、演劇の話を。

震災の年(これはこれで記録しなければいけないことですが)の11月[……]

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2017.08.24

矢中の杜活動史 第32回——AAPAとの出合い②

こんにちは、早川(公)です。

第31回の記事の続きです。

AAPAによる旧矢中邸での記念すべき第1回公演では、ダンサーが邸宅を案内するガイドの体をとりながら進みました。

でもダンサーによるガイドは形こそガイドですが、その身体は邸宅の形状(例えば手すり)に沿ってゆらゆら動いたり、邸宅の質感(例えば、砂壁)を確認するような素ぶりを見せます。

通常とは異なる身体の動きは、それを見るだけで新鮮です。

ですがパフォーマンスでは、そこに邸宅の「歴史」も再現されていきます。

かつてそこに住んでいたであろう女中の動きは、当時の過去が再現され、

掃除をしているかのような[……]

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2017.07.04

守り人日記 〜7月1日〜

こんにちは、守り人Kです。

すごく久しぶりの矢中の杜のわたし…。。

それでもあたたかく迎え入れてくれる雰囲気がうれしい。

変わったところ、変わってないところ。

懐かしいもの、新しいもの。

その重ね合わせが矢中の杜の魅力です。[……]

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2017.06.29

矢中の杜活動史 第31回——AAPAとの出合い

こんにちは、早川(公)です。

前回の更新からだいぶ間が空いてしまいました。「活動史」という構成から、記事のフレッシュさはもともとないものですが、もし更新を楽しみにしていた方、申し訳ありません。。

ここのところ、ずっとTxTという活動のことを振り返っています。TxTもそうですが「外部の人の目を通して、それ自体が持つ価値を捉え直す」という試みは、僕にとってもずっとキーワードなのかもしれません。

そんなTxTに関連して、矢中の杜でplayした思い出深い企画が、AAPAさんとの「矢中の杜を舞台にしたダンス公演」です。

AAPAは、Away At Performing Artsの[……]

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2017.05.20

矢中の杜活動史 第30回——Tsukuba × Tokyo③

こんにちは、早川です。

この活動史もついに30回です。すごい。

ちなみに、ぼくが今書いているのは2010年9月から11月頃の話です。6年ちょっと、というのはすごく昔に思えたり割と最近じゃん、て感じたりします。不思議です。

さて、続きの話を。

TxTについてと1回目の活動は第28回で触れましたが、続けざまに第2回を打つことになりました。(この辺りのフットワークの軽さが、TxTメンバーのすごいところです。)それが、「つくリエイティブ〜たべる×つくる×とざん〜」です。

Tokyoメンバーには、料理、写真、DJ(音楽)、ダンスなどなど多くの「作り手」がいました。こ[……]

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2017.04.13

矢中の杜活動史 第28回—Tsukuba × Tokyo②

こんにちは、早川(公)です。
今回は、第26回の活動史の続きです。

TxT。
ティー・バイ・ティー、と読みます。
つくばと東京を掛けてつなげる。
当時、開通して数年の「TXつくばエクスプレス」にも係っているプロジェクト名ですね。

TxTのプロジェクトの第一弾は、2010年5月22日に開催された「フォトトランプinつくば」というイベントでした。
「フォトトランプ」というのは聞きなれない言葉かもしれませんが、ワークショップの一種で、トランプの番号や絵柄を想像させる意匠を探してまちをめぐる、という「遊び」です。
矢中の杜ではフォトトランプWSの後のまとめの場所として使ってもら[……]

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2017.03.16

矢中の杜活動史 第26回—Tsukuba × Tokyo①

こんにちは、早川(公)です。
更新に少し間があいてしまってすみません。

てらおくんも書いてますが、この「活動史」という記事を書いていると、いまの活動も必ずしも行き当たりばったりなのではなく、活動する自分たちの想いと縁ある方々との出合いによって作られているんだな、としみじみ思います。

NPOとしての柱の活動はてらおくんの前回の記事になりますが、それ以外にも色々やってきたことがあるので今回はそれを紹介したいと思います。

活動がNPO化してから間もなくの頃、大学時代の友人から
「NPO活動とかやってるなら是非紹介したい東京の知人がいる」
という話があり、つくばで会うことになり[……]

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2017.02.16

矢中の杜活動史 第24回—「保存」と「活用」

こんにちは。
元管理人の早川(公)です。
てらおくんもかいている昔の矢中の杜の話はいかがでしょうか。

そんな状況だったなんて信じられない?
たしかに、ぼくがガイドをしていた2年前のときですら、この庭園はジャングルだったんですよ、とか、別館は埃が層になって積もってたんですよ、とか言うと「信じられない」という声をよく聞いたものでした。

文化財、というのは美しいままであるわけではありません。
(もちろん、ポテンシャルはあります。)
そうではなく、人の手間ひまが入って初めて、文化財は営みの結晶として形を成すのだと、矢中の杜での活動は教えてくれました。

そんな考えが根底にある[……]

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