矢中の杜活動史 第33回—ポエムに想いを込める


こんにちは。teraです。

前回の僕の記事から、なんと3ヶ月も空いてしまいました。その前も、なんと3ヶ月も空いていました。その間、筑波山麓秋祭りの記事などでブログをお楽しみいただきましたが、久々の投稿です。

今日は、以前から「次回は〜」と予告しながらそのときどきの話題で先延ばしになってしまった、リーフレットの「ポエム」について書きたいと思います。ポエムを書いたのは早川さんですが、「制作を横で見ていた人間」から語るのも面白いかと思い、紹介してみます。


リーフレットを構想しているときに、表紙には矢中の杜の魅力や目指す価値を端的に示す短文を載せようということになりました。キャッチフレーズより長くなりますが、ロゴやリーフレットの回でも多々触れた「伝えたいことを見る方にバシッと伝える」のが目標です。

担当は早川さん。井上さんがリーフレットの内側ページを作るのと並行して、制作が進められました。
短文とはいえ、短文だからこそ難しい。このような長い文章で目指すものを「説明」するのは、矢中の杜を知らない方にコアなニュアンスを伝える難しさはあるものの、近いところまで説明することはできます。例えば、「昭和のお屋敷ですが、「三丁目の夕日」のような「懐かしい・古き佳き昭和」が残っているだけではなく、矢中龍次郎氏の独自の工夫と想いが込められた実験的な要素が大きな特徴です」のようなイメージです。ですが、「見る人にバシッと伝える」には、説明調ではなかなか伝わらないですよね。短く、かつスッと入る文章に、意味を凝縮する必要があります。

矢中の杜の価値として入れ込んだのが、“時間”です。来場者に、矢中の杜が提供できる魅力は何か、“価値”は何か。メンバー自身が感じている邸宅の魅力はなんだろう。夏は縁側で涼む、冬に炬燵でのんびり過ごす、そういった日常生活からちょっと離れてゆったりと過ごす時間がここにはある。邸宅に来ると時間の流れがゆっくりとしている。ここで本を読んだり、ゆっくりと思索をめぐらせたり、邸宅で懐かしさに浸ったり、そういった、みんなの思い思いの時間を過ごせる場を提供できたらいいんじゃないか。

“時間”をキーワードにしたのは、こんな想いからです。それぞれの人がそれぞれの“時間”を楽しめる場。「ここには今、色々な時間が流れています。」は、そんな意味を込めています。


ちなみに、早川さんは自他共に認める「横文字好き」。かつ文章や言葉には大変なこだわりがあるので、

なつかしい「昭和」の“時間”をアプリオリに〜〜

みたいな文章があったときに、括る括弧の種類(「 」と“ ”と)で込めた意味が違っていて、読み方としては、

なつかしい いわゆる昭和の 言ってみれば時間を ア・プリオリに〜〜

みたいになるんですって。(上のは単なる例文です。僕はカント哲学とかさっぱりなので、アプリオリの用法はたぶん間違ってますね。早川さんに怒られそうです)

立ち上げ時の学生メンバーの残り3人からは、「哲学用語の横文字は専門的だし、“想い”を込めすぎても伝わらないですよ〜」とお諌めし(笑)、平易な文章でまとめられました。


近代を生きたひとりの起業家が
自身の想いを込めて建てた“御殿”。

ここには今、色々な時間が流れています。

日常とは少し違う時間。
懐かしさに浸れる時間。
新しいモノを生み出す時間。

その魅力をより多くの人に伝えたい。
思い思いの時間を重ねて楽しんでもらいたい。

そんな気持ちから、“矢中の杜”は生まれました。

色とりどりの時間を、あなたと。

矢中の杜。


どうでしょう。今改めて読み返してみても、矢中の杜の魅力と目指す価値を、しっくりくる形で伝えているのではないでしょうか。

違和感なく入ってくるこのポエムを“生み出す”のに、早川さんが相当頭を悩ませていたのが印象的です。


本日(11/18)も邸宅公開を開催中です。また、次週は11/25(土)の予定です。
冷え込む季節になってきました。暖かい服装で、どうぞお越しください。

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