2017.10.02

「背守り」

「背守り」

それは、赤ちゃんを守るための「小さなおまじないのしるし」。

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こどもの背中はたよりない。どんなに命の塊のようにいきいきとしていても、ふっと弱って、あちらの世界に引き戻されてしまうような心細さがある。ましてや医学の司式や技術が乏しかった頃、生まれたばかりの命は失われやすく、人びとはさまざまな形で祈りの「しるし」を産着や祝い着に付けた。産着は単なる体を守る衣類ではなく、むきだしの魂を守る「キモノ」だったのだ。
魔物は背中から忍び寄る。あるいは魂は背中から抜けやすい。人びとはそんなふうに考えた。そしてキモノには背に一本の縫い目がある。その背中の「目」が魔物をにらんで退散させる。そう、目には力がある。
ところが、幼い子どもの小さなキモノには、背中に縫い目がない!魔物を睨む目として縫い付けられたのが「背守り」だった。

*****エクスプランテHPより

下中さんに出逢うまで、私たちも「背守り」についてはよく知りませんでした。

なんと、心のこもった文化なのでしょう。

 

今回、初めて「背守り」のワークショップを開催していただけることになり、私たちもどんなワークショップになるのか、とてもわくわくしています。

今回は、紙のカードに背守りのモチーフを縫い付けるそう。

チクチク、チクチク、一針、一針、想いを込めて。

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11月3日矢中の杜にて開催

切り紙研究家下中菜穂さんによる2つのワークショップ「背守り」と「秋の紋切り」

の詳細はこちら

→http://www.yanakanomori.org/?p=3808

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