2024.06.22

守り人育成講座が開催されました

6月16日(日)、守り人育成講座が開催されました。
今回も小林直弘さんを講師にお迎えしての講座です。

今後の保存活用に活かすための講座で、今回のテーマは「気になるところ探し」です。

座学で、「文化財の活用の計画」について学んだ後で、
ワークショップ「気になるところ探し」を開始。矢中の杜の気になることの「見える化」をすることに。

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矢中の杜の邸内を自由に巡り、参加者それぞれの「気になるところ」を探していきます。
手元の資料に「気になるところ」を書き込みんでいくのですが、迷いながらも次々と書き込まれていく様子でした。

時間を区切って再度集合、自分のメモを付箋に整理して発表しました。
講師の小林さんによって、大判の敷地図に、みんなの「気になること」書き込んだ付箋が次々に貼られていき、それをグループ分けしたり、整理して並べていきます。

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みんなの気になるポイントが違っているのも面白いのですが、
・アプローチ部分
・調度品の数々
・庭の利用
など、
気になるところが集中する箇所もあることもわかりました。

時間内では描き切れないほど次々と湧いてくるみんなの「気になること」にも興味が湧きますが、まだ見える化されていないところもあるはずで、それを今後も重ねていくことになりました。

これから矢中の杜を保存活用を長く続けていくには、
どのように保存し、どのように活用するのか。
具体的な方策を策定する必要があります。重要度や緊急度、必要性や効果などを考えながら、保存活用のための計画をしていくのです。
その中でまずは、「矢中の杜の価値」はどこなのかを探って、選び出していくことが重要な部分。
その第一歩になる講座でした。

この日は午前中に、邸内の調度品の調査と整理も行われ、今後のイベントなどにも活かせるようにしていきたいと思っています。加えて前夜の雨で雨漏りもあり、保存の難しさ、日常的な管理の難しさも痛感した濃厚な1日でした。

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