2012.06.06

6/6 1ヶ月経った今、思うこと

こんにちは。
minaです。
竜巻から、今日で1ヶ月が経ちます。
その節目に、これまで現地で動いていた1人として、感じたことを綴りたいと思います。
私個人の気持ちをNPOのブログで掲載すること、ご容赦ください(とくに、NPOメンバーのみなさん)。
この1ヶ月、数々の取材を受ける度に「竜巻で北条地区(もしくは矢中の杜)が、被災してどう思われましたか」と聞かれました。
正直、即答できません。
簡単に説明できるほど、現実は甘くない。
でも、1ヶ月を振り返ってみて、1つ思ったことがあります。
つらいこと、信じられないこと、悔しいこと、泣きたくなること、たくさんありました。
でも、それと同じくらい、あるいはそれ以上に、人の温かさに触れ、感謝することも多かったなぁ、と。
思えば、昨年の大震災から1年が経った今年3月のブログで、「感謝の多い1年でした」と書きました。
今もそう。
感謝の多い1ヶ月でした。
「天災は忘れた頃にやってくる」。
今までは、自然に対する人間の驕りへの戒めを表す言葉、自然からの警鐘を表す言葉と思っていましたが、今はそうじゃない気がしています。
人が起こした災難、人が造ったモノが起こした災難に対しては、人は責めることができます。
必ず責めてしまいます。
でも、天災は誰も責めることができない。
その代わり、そのつらさや哀しみを乗り越える強さ、そして感謝する気持ちを思い出します。
昨年の大震災も今回の竜巻も、きっとそういうことなんじゃないかと。
この1ヶ月、これだけ多くの方から「北条をお手伝いしたい」という声が上がったのも、これまで北条のみなさんが、この街を訪れた人に対して誠実に接してこられたからだと思います。
だから、この街をこのまま倒れさせてはいけない、この街の灯を消させてはいけないと、多くの人が動いています。
反対に、被災された方々の中には、そうやって手を差し伸べてくれる多くの方々に対して感謝の気持ちを口にされることも少なくありません。
忘れたころにやってくるのは、天災だけじゃなく、その先に続く、感謝の気持ちなのではないかと思います。
今回の竜巻の件が、全国的に取り上げられたのは、被害のすさまじさを伝えたほんの数日でした。
でも、私たちが目を向けるべきことは、それだけじゃないはず。
そう思います。
【おまけ:矢中の杜の庭園にて、手のひらサイズの切株と、紅葉ときのこのコラボレーション。時に厳しい自然ですが、その反面、こんなところで癒してくれます。かわいいなぁ】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です