2012.05.09

5/8矢中の杜および北条竜巻被害復旧作業の報告

こんばんは。
minaです。
今日の報告をします。
…と、その前に。
今日も、多方面からいろんな形で「協力したい」とご連絡いただきました。
とくに以前より活動でお世話になった方、縁のある方からは力強いお言葉もいただきました。
本当にありがたい気持ちでいっぱいです。
もう少し、あともう少し待ってください。
少なくともこれまで私たちの活動や地域を通じて縁のある方、ネットワークがある方たちには、もう少ししたら具体的な支援のお声掛けができると思います。
その時には、存分に頼らせてください。
以下は、個人的な見解も入りますが、現場で動いている一人として感じていることとして書きます。
昨年の東日本大震災での経験を受けて、本当に多くの方がボランティアの意思表示をしていると聞きました。
ありがたいことです。
ただ、大震災と根本的に違うのは、被災範囲。
今回の災害はご存知の通り、非常に局所的です。
壊滅的な家屋があると思えば、そこから数十、数百メートル離れたところにある家屋は被害なし、そんな状況です。
つまり、地元の人、周辺地域の人で動ける人もたくさんいるということです。
今、その人たちは全力で動いています。
そして、外部の方々からのお声に対して、どう応えていくか、どう発信していくかについても検討しています。
すでに知り合いで勝手がわかっている人と、初めてこの地域を訪れる人とでは、支援を求める側としても対応が大きく変わりますし、動き方も違ってきます。
皆さんのご好意をありがたく受け止めつつ、よりよい復興のためにどの立場の人がどう動くか、なんとか考えながら進めていきますので、ご理解の上、ご協力お願いします。
さて、前置きが長くなりましたが、今日の報告をします。
まちの様子についても多少触れられたらと思っていますが、今日もなんだか目まぐるしい一日だったので、うまくまとめられるか自信がありませんが、どうぞおつきあいください。
また時系列で書くことにします。
今日も9時半~10時くらいに、矢中に集まりました。
昨日の夕方に解散した時点で交通規制はお隣の常陽銀行辺りまでで、矢中の前までは通れるようになっていたので、今朝は平沢方面から車で矢中の敷地内まで入りました。
天候は昨日に引き続き、晴れ。
もちろん、まちはすでに復旧に向けて多くの方が動いていました。
作業に入る前に、矢中の敷地内を一巡し、そして少し商店街の方にも出てみました。
たった一日というのに、昨日とは大きく風景が違っていました。
第一印象は、“ブルーがすごく増えた”。
昨日は屋根が吹き飛んで家の中が露わになっていたところや、瓦や壁が崩落していたところの多くがすでにブルーシートで覆われています。
また、ことごとく倒れていた電柱には電力会社の作業者が並び、ものすごいスピードで復旧作業を進めていました。
表現力に乏しくて申し訳ないですが…なんだか感動しました。そして勇気も出ました。
また、昨日はまともにお話できなかった方とも少しお話できました。

※写真は夕方に撮影したものです
それから、矢中の杜に戻り、今日の復旧作業に取り掛かりました。
昨日よりは人数は減りましたが、今日もNPOメンバーや学生ボランティアが集まってくれました。
今日は、昨日まとめておいた廃棄物を表通りに出すところからスタートです。
(道路に面したところに災害の廃棄物をおいておくと、回収してもらえるので)

ただ、今日は昨日とちょっと状況が変わりました。
というのも、次々と報道関係の方々が来邸されて、その対応に追われたからです。
(災害から一日経って、被災中心部から周辺へも目が向けられるようになったからでしょうか)
もちろん、現状を取り上げていただき、周知してくださることには感謝していますし、報道関係の方々にはぜひそれをお願いしたいと思っています。
ただ、取材に関して皆が皆誠意ある方法でされるわけではないので、そこから来る負担というのも少なからずありました。
おそらく、他の地元のみなさんも同じことは感じられてるのではないでしょうか。
話を戻します。
昨日まとめた廃棄物を表に出し終えると、依然として庭園に散らばっている大物の廃棄物を集めて、また表に出すという作業を繰り返しました。
天気予報によると水、木とまた天気が崩れるようでしたので、少なくとも雨に濡れると後々厄介なモノ(紙や布、木材など)を重点的に拾っていきました。
また、できる範囲で倒木した木々も処理場まで運搬しました。
細々したものはまだまだ散乱していますが、昨日に比べるとかなり片付きました。
この作業を15時くらいまで行いました。
邸宅の中については、昨日の内にできることをやっておいたので今日はほとんど手をつけていません。
それに、矢中の杜はまだ電気が復旧してなかったので。
表通りの家々はかなり復旧が進み、矢中の杜の両隣の家も復旧したと聞いたので、どうかなと思っていたのですが、どうやらこの邸宅の電気は裏(北)の方から引いていたようで、そっちはまだ復旧作業が追い付いていないとのことでした。
庭園の廃棄物の片づけが一段落したら、本館の屋根瓦の崩落した部分にブルーシートを被せる作業に取り掛かりました。
業者等は被害の大きかったまちの中心部に重点的に入っているので、この作業もすべて自分たちでやりました。
ほんの1カ月前に、やっと震災の時のブルーシートが取れたのになぁ。。。
なんて思ったりもしましたが、おかげさまで震災の時の経験が活きて、手際よく作業は進みました。
この作業が16~17時。

ブルーシート作業が終えたところで、今日の矢中の杜での作業は終了です。
昨日今日とで行った作業のおかげで、矢中の杜も少し落ち着けるかなという感じです。
ただ、今日は(少なくとも私にとっては)ここで終わりにはなりませんでした。
携帯電話に、いつも一緒に活動している地元の方から「北条ふれあい館」の取り壊しが始まったと連絡が入りました。
ふれあい館は竜巻が直撃し、屋根も飛び、建物全体も傾いていたので、これ以上は危険ということで解体に至ったようです。
私たちが矢中で作業をしている時、ふれあい館では地元の人や学生ボランティアができる範囲の荷物の搬出に取り組んでいました。
思わずふれあい館前まで駆けつけると、すでになじみ深い面々が集まっていて、取り壊しの様子を静かに見守っていました。
私も取り壊し作業が終わるまで、その場を離れられませんでした。
次々と立ち直っていく電柱と、そのすぐとなりで解体されていく建物とが同時に自分の視界の中に入ってきます。
頭の中はいろんなことがぐるぐる回るようでした。

取り壊し作業を見守って、皆さんと別れて家路につくころにはすっかり日も落ちてましたね。
今日はこんなところです。
今の自分には、この状況下でやること、できることがたくさんあるということを前向きにとらえて、明日以降も動いていこうと思っています。
なんだか活動報告と個人的なこととが入り混じってしまっていますが、ご容赦ください。
それでは、また。

One thought on “5/8矢中の杜および北条竜巻被害復旧作業の報告

  1. hiroshi

    日々の活動お疲れ様です。
    また、お手伝い出来ず大変失礼しております。
    色々と苦労もあるかと思いますが、皆さんの活動が他の方の力になるものと思います。
    体調をくずさないようお気を付けください。

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