2016.09.15

矢中の杜活動史 第7回—矢中の杜のビジョン

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
“矢中の杜”の守り人、前理事長の早川(公)です。

前回の寺尾くんの記事にあった建物調査。
もちろん話には聞いていましたが、あらためて見ると本当に緻密な作業ですね。
ヒトゴトみたいに書いていますが、も実はぼくはこの調査の作業には参加してなかったんです。
別に当事者意識がなかったわけではありません。、
誘われたのを断ったわけでも(もちろん)ありません。

ではなぜ参加していなかったのか。
それはきっと「細かな作業は早川には向かない」という共通認識が自他ともにあったからだと思います(笑)

ほんと、ミリ単位の作業とか、できないんです。

では、その当時、早川が何をしていたのか。
それは「オヤシキをどんな場所にしたいのか」というワークショップ(協議)でした。

矢中の杜の創設メンバーにHさんという方がいました。
Hさんは、デザイナーという立場から様々なプロダクトのブランディングをされていて、オヤシキの方向性を決める時にその手法を使って考えをまとめてくれたのでした。

皆さんは、何かを始めようとするときに、どんな話から始めるでしょうか。
Hさんに教えてもらったのは、物事は「Visionから考える」というものでした。

オヤシキは、どんな場所でありたいのか。
どんな思想を実現したいのか。

レストランにする、とか旅館にする、とか手段を考える前にVisionを思い描く。
その考え方に当時のぼくは衝撃を受けました。

今思えば、あれがぼくにとって初めてのワークショップであり、
同時に何かをする時にVisionから考えるという思考の「くせ」ができたんだと思います。

そして、この作業を通じて大切なのはお互いの気持ちを知ること。
そんな風に考えていたんだ~、と共通理解が深まるなかで、矢中の杜のコンセプトが少しずつかたちづくられていったことを覚えています。
それは、
古いものと新しいものの共存
であり、
伝統と近代の融合
という考えでした。

その晩のワークショップはまだ続きますが、今回はこのへんで。


次回の邸宅公開は9/17です。
「矢中の杜にようこそ」の記事にもある四季の美しさを体感にいらしてください。

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