矢中の杜活動史 第25回—NPOの活動の柱を決める

こんにちは。寺尾です。
矢中の杜活動史、第25回です。

早川さんの「保存」と「活用」の話は熱い記事でしたね。
前回ネズミの話を挟みましたが、NPOの活動を立ち上げる頃の話題の続きで、今日はその熱い想いを具体的な活動の柱に落としこむところの話をしたいと思います。

NPOの活動の柱にしているのは「邸宅公開」「邸宅の掃除」「邸宅活用事業(イベントや貸し出し)」などです。このホームページの「NPOのこと」ページでも書いていますが、なぜそうしたか、立上げから時間も経過してなかなか内外ともに説明する機会もないので、この場で触れてみますね。

NPO設立の目的は旧矢中邸の保存活用ですが、では具体的にどんな活動をしていくか、決めていきます。設立当初は大人メンバーも若者の活動を見守ろうという雰囲気だったので、学生の事務局メンバー4人でミーティングを重ねます。あと後の回でも触れますが、リーフレットや、その表紙のコピーなども考えました。

活動の柱は、実はたしか、そんなに悩んでません。活動自体がまだまだ駆け出しなので、それまでの活動を月ごとのスケジュールに整理したという感じです。

まず、邸宅公開。現代に蘇った邸宅をどう活用していくかというとき、旅館や料亭という話もありましたが、ガイドツアーによる邸宅公開という方法をとりました。矢中の杜の活動の大目的として「最高の文化財保存」ということを据えていて、矢中邸という文化財を最良の形で保存するとともに、旧矢中邸という文化財の魅力をしっかり伝えるため、一番ゆっくりと時間をかけて邸宅そのものを見学できる公開方法だと考えています。
これには活動を主導した井上さんらの強い想いがあり、東京都谷中(台東区)にある旧安田邸の活動などを参考にして、何度も見学に行ったり、お話を聴かせてもらったりして、形をつくりました(参考にしたところはもっといろいろありますよ)。

NPO発足以降の邸宅公開はお一人500円の邸宅維持修繕協力金をいただいていますが、これには邸宅の修復費用に充てるという目的と、貴重なお金を払ってでも邸宅を見学したいという方にじっくりと見てもらいたいという想いを込めています。

次に「月例お掃除」という日をつくりました。屋内はひととおり見せられる状態になったとはいえ、当時は庭が雑草だらけですし、屋内もまだまだ掃除すべきところがたくさんありました。定期的に掃除する必要があるよね、ということで月に1回お掃除の日としました。矢中の杜の活動は40年間眠っていた空き屋を大掃除するところから始まりましたが、わざわざ全身埃だらけ・泥だらけになって掃除をする活動なんて、他になかなかありません。その特異さ、オリジナリティを押し出すことと、活動の原点を忘れないという目的もあります。

邸宅公開を月に2回(当初は毎月第1・第3土曜日でした)、月例お掃除日を月1回(第2土曜日)に設定しました。土曜日にしたのは、土日休みの方だと土曜の方が参加しやすいだろうという理由です。
数年後、「邸宅公開を毎週やってほしい」という要望が増えてきたことと、掃除もある程度進んだことから、毎週土曜日を邸宅公開としましたが、時間のあるときに掃除を続けていますし、年末の大掃除や竹垣ワークショップなどで掃除・土木部スピリッツは今日も生きています。

邸宅活用事業のイベントは何をするかは全く想像していませんでしたが、早川さんが紹介したTxTやAAPA、郷土史家の井坂敦実先生による文化講座などを手始めに、縁のあった方々とさまざまな企画を実施しています。

貸しスペース事業は、邸宅を使って企画をしたいという方々への貸し出しをするものです。先日放送されたNHKドラマのロケが代表例で、これから力を入れて行きたい分野です。

文章ばかりで長くなってしまいました。僕の回ではできるだけ写真を多く入れて当時の雰囲気を伝えようと思っているのですが、こういう内容だと文章ばかりになってしまいますね。
早川さんと書いているこの「矢中の杜活動史」ですが、実は、立上げ当初のことを知りたいというメンバーの声もあって始めました。最近は掃除前のことを知らないメンバーが増えてきたので、今の活動がどんな想いと目的を持っているか、メンバーの方も、お客さんも、知る機会にしてくだされば幸いです。


次回の公開は3月4日(土)です。
3月になりましたね。もうじき前庭の木蓮のつぼみが膨らんで、春を感じさせる季節です。
雛人形も飾っていますので、ぜひお越しください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です