邸宅のガイドだともうラストスパートとなる、別館の階段を上る。
総ケヤキ造りの漆仕上げと紹介すれば、皆さんその造りや登り易さに感心される。
登ったところは左右対称の小さなホールになっているのだが、正面に掲げてある書にはあまり興味を持たれない。
だいたい達筆すぎて、何と書いてあるのか読めないというのが本音かもしれないが。
どうやら『仏説無量寿経』の一節らしく、 履信修善『信を履み善を修す』とでも読むのであろうか。
矢中龍次郎氏は時宗であったらしく、これは達筆とうたわれた遊行七十世他阿一求上人の書のようである。
一求上人は滅多なことでは書を下されなかったと、私の菩提寺の僧侶が教えてくれた。
まあこうゆうものはその人の信仰とかであろうが、書として観ても見事なのであろう・・・。
さて今度の公開日は、13日となります。
少しお天気が心配ですが、雨の邸宅もなかなか素敵な雰囲気ですよ。