「矢中の杜へようこそ」 邸宅のお宝(かも)5

この項は多分に聞きかじりの部分もあるので、勘違いや間違いがあってもご容赦を願う。
これは屋敷に残された矢中龍次郎氏の商品サンプルのようである。
「筑波山特産 薬用人蔘湯」とあり、「矢中龍虎堂謹製(常陸国北条)」と記されている。
はて筑波の名産に朝鮮人参があったとは聞かないがとおっしゃられるであろうが、その通りである。
これは幻となってしまった製品のサンプルのようで、矢中龍虎堂の名からもわかるように龍次郎氏の事業の名残と思われる。

かつて屋敷の調査が行われた際、小型ながらも金庫が発見された。
40年ほど空き家だった邸宅には、家具調度どころかその中身までそのままであった。
もしやこの金庫には、龍次郎氏の残した財産があるのではないかと期待するだろう。
そしてその鍵はなんとか開けることができたのであるが、出てきたのは大事に保管された植物の根であったのである。
小さく干からびてはいるがそれは朝鮮人参であり、前出のサンプルもこの中に。

晩年になっても龍次郎氏の気力は衰えず、北条の地で新たな特産物を作ろうとしたらしい。
それが朝鮮人参であったのは、交流のあった漢方医学者である中山忠直氏の影響か。
だがこの地での朝鮮人参の栽培はうまくいかず、ご子孫の方に「あれは大失敗だった」と言わしめる結果だったようである。
それでも籠に揺られて畑まで視察に行ったというエピソードもあり、そのバイタリティには敬服するしかない。
そして「矢中龍虎堂」というネーミングが、メンバーの中では密かに受けている。

(残念ながらこれに関しても、現在一般には非公開となっています)

さて次回の公開日は6月10日ですが、平行して庭の草取りが行われます。
そして刈り取ったドクダミを使って楽しんでしまおうという企みも。
ガイド時に周りでバタバタするかもしれませんが、晴れそうなので是非おいでください。

soraneko

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