11月17日、守り人たちで集まって、埼玉県川島町にある「遠山記念館」に見学に行ってきました。たまには、矢中の杜から離れて、知見を深めるのも良いよね、と。
「遠山記念館」は、埼玉県比企郡川島町に、日興證券の創立者・遠山元一(1890-1972)が昭和8年から2年7ヶ月の歳月を費やして完成させた大邸宅です。
建築年代としては、矢中の杜とほぼ同時代の建築といえます。
実は、矢中の杜の本館居間の襖絵と同じ柄の襖絵が遠山記念館にもあるということで、(勝手ながら)ご縁を感じており、いつか守り人たちで見学に行こう!と企んでいたのが、この度実現しました。
NPO内で声をかけてみたところ、集まったのはなんと16名。
ちょっとした団体旅行の規模になりました。
遠山記念館の見学は午後1時からの予定でしたので、その前に皆で「花しょうぶ」という和風料亭で昼食を。
ズラリと並んだ様は、もはや大宴会のよう(笑)

ボリューム満点の御膳で、お腹を満たし、満を持して遠山記念館へ。
事前にご連絡をした上で、午後1時からの学芸員さんによる邸宅解説に参加しました。

学芸員さんの解説は大変詳しくて面白く、建物自体も隅から隅まで見所満載で、守り人たちは始終開いた口が塞がらない状態。

いやはや、凄い建築です。行ったことのない方はぜひ実物をご覧になってください。
そして、この建物は絶対解説を聞くべきです。本当に面白かったです。自由見学だったら、見過ごしていただろうなということも多々。
守り人たちにとっては、自分たちの矢中の杜での活動とリンクする部分や参考になることもいろいろあって、より一層楽しめたのではないかと思います。
また、ガイドで伝えることの意義や大切さを、改めて感じることにもなりました。
一通りの解説を聞いた後、遠山記念館と矢中の杜に共通する襖絵についての話になりました。
実は、矢中の杜にはこの襖絵の原紙が残っているのです。
今回はその襖紙を持っていき、学芸員さんに見ていただきました。

原紙が残っているのは珍しいということで、学芸員さんも興味深そうにご覧になっていました。
遠山記念館では、以前に詳しい調査がなされていて、襖を担当した職人の名前も明らかになっています。その方の名前を教えていただきました。
おそらく、京都から仕入れたものであろうと、のこと。
私たちにとっても新たな発見です。
普段は公開していない2階も、特別に見学させていただいて、これまた素晴らしい技術を多々見せていただきました。

最後に庭園も見学して、「 たまには、こうやって他の所を見に行くのもいいねぇ 」と、すっかりご満悦の守り人たち。
ここで感じたことを、矢中の杜の活動に還元していきたいと思います。
