震災で壁が落ち、腰板も酷く痛んでいた階段の踊り場部分。このほどやっと修復が完了しました。その見事なできばえは予想以上で、当初の姿そのままです。
漆は世界一良質と言われる『大子漆』を大子町から提供頂き、筑波大学芸術専門学群の宮原克人先生と筑波大生で塗りをおこなって頂けました。
残っている部分との色合いをあわせて、三度重ね塗り。更に縁の部分を盛り上げて塗ってあった所まで再現されたそうです。
さて最後は壁ですが、当初は似た色の砂で塗るはずでした。ところが左官職人の意地なのでしょうか、周りの砂を一度全部落とし、洗ったあとに新たな砂を加え、すっかり塗りなおしてくれました。お陰で心配していた継ぎ目も出来ない仕上がりです。
by空猫