ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
“矢中の杜”の守り人、前理事長の早川(公)です。
“矢中の杜”での最初活動が始まってから7年半を過ぎようとしています。
この間、たくさんの方々に支えられて活動してきましたし、「旧矢中邸」も整備活動や修繕を通じて見違えるように綺麗になりました。
そんななか、立ち上げ当時のことを語るのは今の”矢中の杜”を考えるいい機会になるだろうということで、同じく立ち上げメンバーの寺尾くんと立ち上げの頃を振り返ってみたいと思います。
できれば臨場感まで再現できるようにしたいと思っていますが…どうなるでしょうか。
ともかくどうぞよろしくお願いいたします。
旧矢中邸と僕が初めて出会ったのは、2008年の秋から冬にかけてでした。
背の高さを超える藪と鬱蒼と茂る木々に囲まれたその場所は、空き家というよりは「森」に近く、北条商店街に面しているとは思えない異質な空間だったのを覚えています。
邸宅の中は、まるでホラーハウスのような雰囲気でした。
ホコリやくもの巣がかかっているものの、廃屋のように朽ち果てているわけではなく、家具や調度品がそのままにされている感じ。
突如として人が消えてしまったかのような静けさに引き付けられたのを覚えています。
その時はこのお屋敷をどうしようか、という具体的なものはありませんでしたが、「とりあえず掃除から始めよう」と動き出したのが2009年1月です。
ただ、その掃除の始まりに僕はまだ参加していませんでした(笑)
この掃除の言いだしっぺは、一緒に学生団体「チームごじゃっぺ」を企画している現事務局長の井上さんでした。
当時の僕は大学院生(研究方針に悩んでいる時期でした)かつ北条街づくり振興会の運営に主に関わっていることもあり、話は聞きつつ掃除はお任せ…という立場だったかと思います。
ただ、掃除に参加しているメンバーからは次々と、
「あのお屋敷すごいよ」
「家具だけじゃなく、屋敷に使っている素材も豪華」
「ホコリが層になって積もっているのを初めてみた(笑)」
など、興味をそそるエピソードを聞かされました。
(このあたりの始まりの時は、きっと寺尾くんが書いてくれるのではないかなと思います。)
関わり方を考えながらうずうずしているあたりで2009年の春を迎えたことでしょうか。
掃除もいくらか進み、邸宅の様子が見えつつあるなか井上さんから「相談したいことがある」と。
…と今回はこのへんにしまして。
次回はNPO法人化を検討していくNPO前史の話に入りたいと思います。