2016.08.07

矢中の杜へようこそ(その12)

16080704旧矢中邸の一番奥の部屋と言えば、今は別館二階の床の間となる。
杉の正目材を使った二階部分でも、やはりこの部屋は杉の存在感がある。
実は以前はこの奥に、奥庭の池に下りられるような次の間があったのだそうだ。
厠や水場もあったと伝わるその建家は、無住となって以降不審者の侵入経路となった為前の持ち主が取り壊したと聞く。

16080705付書院もある床は一間半で、障子の向こうの板の間も含めて見事である。
そしてあまり気付かれないのであるが、この部屋の襖絵がなかなか見事なのだ。
ちょっと見たところでは金色の雲を配したように見えるが、よく見ると淡く木立が描かれていて、その奥には木立のシルエットが見えるのである。
立った目線で明るいとなかなか気付かないのであるが、畳に座って眺めるとその面白さに触れる事が出来る。
さて今回もFBにおまけの動画をアップするので、興味のある方はご覧頂きたい。

”矢中の杜”の公開は毎週土曜日ですが、8月13日はお盆休みとさせて頂きます。
次回の公開は、8月20日となります。

soraneko

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