2025.08.07

自動火災報知設備の設置工事-3

自動火災報知設備の設置工事のご報告その3です。
前回まで主に配線工事についてご報告をいたしました。今回はその後の機器の取り付け編。

配線の準備ができた後、設備機器の取り付けに進みました。

今回取り付けるのは、ざっくり言うと以下の設備機器
・煙を利用して自動的に火災発生を感知する感知器
・それを受信して知らせる受信機と通報設備
・火災を知らせるための発信機と、位置を示す表示灯、音で知らせる音響装置

これらが自動火災報知のシステムを構築します。

「煙感知器」は、押入れなど収納を含むほぼ全ての部屋の天井と小屋裏スペースに設置されます。60箇所を超える数がつくことになりました。

消防法の基準を満たしながら、文化財の価値を守るように工夫をして設置していきます。

スライドショーには JavaScript が必要です。

天井に取り付ける煙感知器。
矢中の杜の天井も建物の重要な要素であり、見どころが多いところです。見事な天井板などの材料や格式のある造作、美しいデザインに、矢中の杜の換気システム。これらをできるだけ傷つけないように、損なわないように。

配線も既存の穴や傷、隙間をできるだけ利用して施工されました。
機器の設置を想定しながらの配線されたその上でもう一段、傷をつけない、変に目立たせない工夫を重ねながら設置していきます。

例えば…

竿縁を専用クランプで挟み、その専用クランプに感知器を取り付ける方法
こうすると、天井板や竿縁の材自体を傷めずに設置が可能です。

また、壁側に固定したL型の金物を使って、感知機を持ち出す形で設置する方法も。天井の直下に感知器が浮くように設置されます。

スライドショーには JavaScript が必要です。

(いずれも、感知器が空中に浮いているようにも見え、軽やかでちょっと不思議な感じです。)

もちろん直付するところもありました。その際も、周囲を拭くなどしてきれいにしたうえで、位置を微調整しながら。

感知器までの配線が表しになってしまう箇所は、材料に近い色のモールを使って。モールの設置もできるだけ目立たないように、高さを微妙に調整して。

と、持っている技術を惜しみなく使って施工いただきました。
ぜひご見学の際に、見つけてみてください。

工事期間中、
能美防災株式会社のシステム設計センターの皆さん、八洲防災設備株式会社の施工グループの皆さんが、現場見学にきてくれました。
実際の施工現場を見学していただいて、今後の参考にしていただけるのであれば大変嬉しい限りです。

この工事は消防法の適法化のために自動火災報知設備の設置を行う工事です。
工事には国や自治体からの補助金と、クラウドファンディングでご支援いただいた資金を充てさせていただきます。
ご支援いただいた皆様、改めましてありがとうございます。

7月31日、自動火災報知設備の設置工事が終了しました。
次回の記事では感知機を受信する側、通報する設備の設置工事のご報告をいたします。
酷暑の中、工事が予定通り進み、何よりでした。

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