2025.12.04

11月23日ヒアリング調査にご協力いただきました

11月23日(日)北条にある組織の皆様にご協力いただいてヒアリングを実施いたしました。
今回は、消防団の皆さん、そして神社の氏子総代の皆様に、日常の活動や目的、組織体制、範囲や地区の分類、連絡方法など基礎的な情報を直接お伺いしました。
文化財建造物の専門家である小林直弘先生に指導協力をいただきながらのヒアリングです。
*文化遺産(矢中の杜)を通して地域防災を考え、その土地固有の知識や考え方を知り、関わる人が連携する仕組みづくりを目指す事業で、日本ナショナルトラスト様の支援事業(通称トラスト・エール)で支援をいただいています。

午前中は消防団の方達からの聞き取りです。
北条地区の消防団の筑波支団第2分団からお二人、筑波支団支団長、消防本部地域消防課からもご参加いただきました。
消防団は、本業を持ちながら災害発生の際は昼夜を問わず集まり活動する地域の団体で、日頃から基礎的な訓練や装備の点検整備を欠かさないそう。
以前よりも人数は減っているものの、新規に参加する方もいるとのこと。

活動にあたり、団員の安全確保と適切な消防活動を行うことを基本とされていることが言葉のはじばしに滲み出ているようでした。

災害時の活動のため危険が伴いますし、無理をすれば適切な活動もできないからこそ、はっきりとした運用のルールも決められています。

例えば火事が発生した時、
まず119を受ける消防本部から地図を含めた情報がメールで発信され、
それを受けて、分団内で、今駆けつけられるのか否かの情報を共有し、(分団内の連絡方法については、分団それぞれであり、消防団として統一しているものではありません。)
3名の団員が揃ったら出動する
という手順が決まっています。(ここでの記載は大まかな手順です)

日頃一番身近に消防団の活動を感じるのは冬の夜の見回り(夜間警戒)です。カンカンとなる消防車の音を聞いて、冬だなあとのんびり考えておりましたが、地域の安全と安心のための活動のほんの一部でした。

東日本大震災後には、給水活動をし、
北条での竜巻災害時には、被害当日夕方に自衛隊、警察とともに、歩きでの夜間見回りを行ったり。
災害時にも消防団として活動され、瓦礫の撤去などの作業もされたそう。

話を伺いながら、ご負担が多いのだろうな、ということと、災害時に地域のために活動する危険と隣り合わせの最前線でもあると、認識できました。
最後にはポンプ車が格納されている車庫も見学させていただきました。

今回直接具体的なお話を聞くことで、静かながら確かな意気込みを感じ、まちの基層をつくっている組織の重要さも改めて感じました。
知らないことばかりで恥ずかしくなりましたが、しっかりしたルールと安全への厳しい配慮がわかり、地域の防災のつみ重ねがされているのだと、体感でき理解が深まりました。

午後は、八坂神社の氏子総代の皆様に、お話を伺いました。
この日は秋の新嘗祭の日。八坂神社の境内に舞台が組まれ、神事が行われました。各家庭に新しいお札が配られます。
氏子総代のお二人には、祭礼後のタイミングで慌ただしい中お時間をいただきました。

神社や御神輿の管理と祭りの実施が主な活動とのことですが、その連絡体制や組織を伺うと、古くからの町の組織が基盤になっていることが色濃くわかります。

北条には古くから「常会(じょうかい)」と呼ばれるいわゆる町内会組織があり、これはほぼ八坂神社を祀るための地域の単位で、社会生活の基本単位を構成しています。
今では参加する家も減少しているものの、祭礼の時には、その組織体系が活用されるそう。常会を束ねる「区会」は行政の単位としても区分されています。
今回の新嘗祭では、氏子総代と各区長が舞台上の椅子で、各常会長もその後ろで参列されており、町内の組織の代表が集まっておられました。住民ではないものにとっては、普段見えにくい町の組織ですが、勢揃いされる様子に、少しですが垣間見た思いがありました。

今回、暮らしの基層となる2つの組織の方にお話を伺って、知らないことばかりであることに改めて気づきました。
お時間をとっていただき丁寧にお応えいただいたおかげで、北条という古くからのまちの豊かさと滋味深さを感じました。

お忙しい中ご協力いただいた消防団関係の皆様、氏子の皆様、この場を借りて御礼申し上げます。
心より感謝申し上げます。
改めてゆるやかな連携への期待をいだきました。

改めて、この取り組みは、日本ナショナルトラスト様の支援事業(通称トラスト・エール)で支援をいただいています。
『「文化と防災」でつながる地域遺産保全体制の構築 』と題して、
文化遺産(矢中の杜)を通して地域防災を考え、その土地固有の知識や考え方を知り、関わる人が連携する仕組みづくりを目指す事業です。
応援もお叱りもいただきながら、何ができるか、探っていきたいと思っています。
引き続き、応援よろしくお願いいたします。

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