2017.02.09

矢中の杜活動史 第23回—「招かれざる客」との闘い

こんにちは。寺尾です。

第20回の記事になりますが、早川さんの管理人体験記に、「招かれざる客」のエピソードがありました(詳しくは当該記事をご覧ください)。その招かれざる客とは虫や小動物で、昼間の活動では見られない、夜に邸宅独特の体験です。

それは夜の「招かれざる客」のお話でしたが、一時期現れた「招かれざる客」たちは、昼間の活動にも影響をもたらし、NPOは対応に苦労しました。彼らは主に夜出没していると思われましたが、開けていないはずのお菓子の袋が破られたり、動物の糞らしきものが押入や戸棚に落ちていたりと珍現象が多数起きました。一体誰の仕業か!?
果たして、それはネズミさんでした。
今日は、ネズミとの闘いのことを書こうと思います。ネズミが出るなんて話をすると驚かれるでしょうが、もう数年前のことで、以来発生していないのでご安心を。(実は前回書くか迷い、今回になりました^^;)

先ほどの「珍現象」は初め驚きや気味悪さを感じさせましたが、お菓子の個包装を喰い破ることができるのはネズミだろうという結論になりました。ネズミなど家に出た事もなければ、ハムスターなど愛玩種を除けば見た事も無い若者メンバーは困ってしまいましたが、当時いた心強い年配のスタッフの知識を拝借しつつ、いろいろと調べて対策を講じました。

調べると、ネズミの駆除って大変なんですね。彼らも我々と同じ哺乳類で知能もあり、警戒心が強いこともあってちゃんと戦略を練らないと、作戦を見破られて効果が無いらしい。しかし放置すればコードを齧られて漏電し火災の原因にもなるということで、喫緊の課題でした。

まず試したのは毒餌でした。市販のものを買ってきて設置したでしょうか。しかし、彼らは少しでも普段と様子が違うと極端に警戒して近づこうとしないらしいのです。見つけてどんな行動をしたのかはわかりませんが、結果として食べた形跡がなく、ネズミを駆除するには至りませんでした。

粘着シート(ネズミホイホイなど)やトリモチを設置したかは記憶が定かではありませんが、置いたような気がします。効果無しだった気もしますが、1匹捕まって、囚われの身となった哀れなネズミ君の弱って行く哀れな姿を見たような気もします。ただ確かなのは、これでネズミの被害が収まったわけではありませんでした。 

ネットにはネズミが嫌がる超音波を流すと追い詰められるなどの情報もありますが、本当に効果があるのかわからないし、業者に設置を依頼するとかなり高額なので踏み切れず。

そうこうしているうちに早川さんの私物の電源コードがガリガリに齧られているのが発見されたり、昼間も目撃例が発生し始めたりと、人間vsネズミ戦は完全に劣勢に立たされていました。
僕も家具の下をすごいスピードでさーーっと走り去るのを見かけました。めちゃめちゃ速くて、正直恐怖も感じます。これは網で捕まえるのとか無理だなとも。

結局、効果があったのは伝統的な罠仕掛けでした。中に仕掛けた餌に触るとバネで扉が閉まるという昔ながらのものです。初めは煮干しを餌として仕掛けたのですが、これが全く寄り付かない。邸宅のお菓子とか美味しいものをいっぱい食べていたので贅沢なネズミさんたちになっていました。
そこで、ある日イチゴをいただいたので、ネズミに与える悔しさを噛み締めながら(笑)罠の中に置いてみました。これが効果てきめん、ほどなくして1匹捕獲されました。やったぜ! 

塚またネズミを見ると、なかなか可愛い顔をしているんですよ。何という種類なのかわかりませんが、ハムスターをねずみ色にして、少し鼻を丸めたような顔をしています(写真は無いです、スミマセン)。ペット向きの顔ではないけど、結構可愛いんではないだろうか。

1匹捕獲して以降、危険を感じたのかわかりませんが、どういうわけか他のネズミも出なくなりました。お菓子を食べられるなどの被害もなくなり、ネズミとの闘いは終結しました。

昭和の雰囲気が魅力の旧矢中邸ですが、ネズミ出没とその闘いまで昭和、といったら言い過ぎでしょうか。ともあれ、文章ばかりで長くなりましたが、矢中の杜プチエピソードの一コマでした。
今日の記事を読んで、「ネズミが出る家など行きたくない」なんて思わないでくださいね!


次回の公開日は2月11日(土・祝)です。
皆様のお越しをお待ちしております。

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