龍次郎さんのことーその27 龍次郎さんの本棚、続き。

前回に引き続き、矢中の杜の本棚にある本を見てみましょう。
本棚を開けてみると、吉川英治の本も多く、さすが当時第1線の人気作家だと思えます。他に実用書の類、歴史小説などが収められています。
それらの中に、「小学生の学習事典 五年生」が残っています。
もちろん子供向け。本棚の中では少々異色です。

先日龍次郎さんのご親戚で、当時の矢中の杜に暮らしておられた方が、訪ねてきてくださいました。色々と貴重なお話を伺えて、ありがたいことでした。そのお話の中に、子供の頃、龍次郎さんに、勉強を教わったという思い出が!

「新聞を読んで、わからない言葉があれば、そこに線を引いて、後で調べるようになさい」

と教えていただいたそう。そして試験で頑張るとお小遣いをもらったとのこと。龍次郎ファンとしては、目を剥くような羨ましい限りの思い出です。

お話によると、龍次郎さんは、とても優しい方で、怒ったところは見たことがないのだとか。
当時をご一緒された方ならではの龍次郎さんの印象は説得力がありました。「うちのおじいちゃん」的な龍次郎さん像は、親しみやすく、暖かい。勝手ながら、少々強面のイメージを持っていたので、意外なことだと思いつつも、妙に納得できるような気もして、うなずいてしまいます。

本棚の「小学生の学習事典 五年生」が訪問いただいた方のものであるかは伺いそびれました。
本棚の中には、農業経営に関する本もあり、朝鮮人参やお米を作っておられたこともあるそうですから、実践的な情報を得ておられたのかもしれません。龍次郎さんはとても真面目な方で、遊んでいるところは見たことがないのだそうです。
本を一つ一つ見ていけば、龍次郎さんが考えていたことや矢中の杜でのお暮らしが、少しでも判るのではないかと思います。想像が(いや妄想でしょうか)が広がる本棚なのでした。

次の邸宅公開日は、7月8日(土)です。
7月15日(土)は邸宅公開はお休みです。ご了承ください。

ナカムラ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です