版築塀ワークショップ報告

春の嵐も過ぎ去って、桜は満開!風もなく穏やかに晴れた3月27日の土曜日。
今年度の活動の締めくくりとなる版築塀ワークショップを開催しました。

今回はベンチとは違って、基礎工事や補強も必要ですし、
東造園の親方と入念に現地打ち合わせやメール相談をしてきました。

3月19日から工事開始、雨やアプローチの水捌けの悪さに邪魔されながらも
きっちりした型枠といろいろな仕掛けも準備していただき、ワクワクの当日。会員を中心に、18名が集まりました。

トラック荷台にいっぱいのマサ土とミキサー2台
身長を超える鉄筋の高さに圧倒されながらも、型枠のカーブや足下の仕掛けを見るだけで
かっこいいものができる期待が膨らみます。

参加者の多くは9月のベンチ作りを体験し、どのような手順で事が進むかわかっているので
てきぱきと持ち場を探して動き始めます。

最初の土を流し込み、突き始めようとすると、、難しい!!
ベンチとは違い、間の鉄筋も入った細い枠の中では、届きにくい部分が多く、力を入れて端まで突き固めるのが想像以上に大変だったのです。

「親方!どの部分をしっかりやる必要がありますか?」
「やりにくい部分を特にしっかりやって!」
「え〜!」
「この棒の細い部分がやりやすいよ」などと、臨機応変に工夫しながらの作業です。

下半分の型枠の8割ほど詰まったところでお昼ご飯。これから上半分の型枠設置もあるのに、今日中に終わるのか!?
一気に仕上げた方がしっかり強度が出るけど、無理なら明日かなぁ、と疲れてきた体で弱音も出ます。

「よし!やりますか〜!」気合を入れて午後の作業を開始。
山場となる型枠の追加も力を合わせて何とか乗り越えました。
上半分には山富貴酸化黄や松煙墨、岩石の鉱物で色付けした層も入り、版築の醍醐味を味わえる時間。
弱音は消えて、今日仕上げてやるぞとペースアップし、息も合って効率も上がってきます。

作業が終了したのは暗くなり始めた17時半でした。
「最後というのは気持ちが高揚してミスする場合があるから気をつけて」と親方の言葉に引き締まりながら最後の仕上げ、
明日からの雨にも備えて、しっかりブルーシートをかけて完了です。

一見、密にも見える作業現場ですが、みんな黙々、それぞれ土や自分との闘いのようにも見えました。
邸宅公開に訪れた方にも帰りにちょっと飛び入り体験してもらい、たくさんの人の手が詰まった思い出深い塀ができあがりました。

3日後の火曜日に型枠を外したと親方からLINE報告が来て、みんな感動のざわざわ、、
完成した姿をこの目で見るのが楽しみです。

守り人Y

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