邸宅公開の合間、邸宅に残る焙烙(ほうろく)を使ってみました。
守り人が持ってきてくれた殻付きのぎんなん。これは焙烙を使ってみるチャンスです。
金槌でぎんなんの殻に割れ目を入れ、焙烙の上に乗せて火をつけると、程なくして香ばしい香りがしてきて、音もカラカラと乾き、殻の合間からきれいな緑の実がのぞきます。
試しに熱々を食べてみると、ホクホクした甘みのあるぎんなんが無事出来上がりました。
見学の方にもギンナンを炒らせてください、とお声がけして熱々の出来立てをおすそわけしたり、来てくれた方と炒りながらおしゃべりをしたり。美味しそうな香りが漂う中、台所でのひとときが過ごせました。
矢中の杜の台所はもちろん見学もできますが、現役の台所だからこそこんな過ごし方もできるのだよなあと改めて気づき、新鮮な時間になりました。
守り人N